顧客との繋がりをいつでもどこでも：モバイルアプリで次世代エンジニアのニーズに応える

スマートフォンは顧客の行動や期待の急激な変化に大きく関与しています。画面上で指を滑らせるだけで様々なサービスが受けられます。金曜日の夜の友人との食事をオンラインで支払ったり、新しいアルバムやモバイルアプリをダウンロードしたり、週末の予定をSiriに尋ねることもできます。

IEEE GlobalSpecによると、2015年くらいから日常業務にタブレットやスマートフォンを使うエンジニアが加速度的に増えています。これは電子メールのチェック、記事の閲覧、製品の検索といった業務で顕著です。これに適応するために、部品メーカーは製品ページやデジタルダウンロードをモバイルに最適化する必要があります。

若い世代のエンジニアがデジタルへの移行とモバイル機器の使用を牽引しています。部品メーカーはこうした新しい世代と優先的に関係を構築することを考えねばなりません。

モバイルの顧客と繋がりを持つことは、かつては小売業界だけの特権でした。今後は製造業ベンダーも自社モバイルアプリ内に3Dビューワーをセットアップすることにより、小売業界と同じ方法で顧客と繋がりを持つことが可能となります。

顧客がオンラインのデジタル製品カタログを使ってできることはすべて、部品メーカーのモバイルアプリを使ってできるようになります。3D CADモデルをいつでもどこでもダウンロードできるのです。

デジタル製品カタログにより、部品メーカーは製品を最新のテクノロジープラットフォームとデバイスで提供できるようになります。こうして、新しい世代のエンジニアへのドアは大きく開かれ、オンデマンドの3Dモデルや最先端のデジタルカスタマーサービスといった、若い世代が求めるものも提供することができます。

モバイルアプリに製品コンフィグレーターをセットアップすることは、若いデジタル世代に役立つツールとなるだけでなく、顧客の目から見た部品メーカーの役割を再定義することにも繋がります。

営業担当者が1,000ページに及ぶ製品カタログを持参した時代は遠い昔のこととなりました。今では、メーカーの全製品がジーンズのポケットにさえ収まってしまうのです。

リードを創出してくれるCADダウンロードと、購入プロセスを通して顧客をガイドしてくれる総合ソフトウェアがある場合、営業担当者の役割はどうなるのでしょうか？　価値の創造とデジタルカスタマーエクスペリエンスの改善に軸が移っていきます。

メーカーのモバイルアプリを使うことで、営業担当者は顧客を必要な製品へと誘導するエキスパートとなります。カスタマイズされた製品をその場で選定し、3Dモデルを顧客にメールで直接送ることもできます。

こうしたダイナミックな新技術を使うことで、営業担当者は顧客のデジタルエクスペリエンスを改善するだけでなく、信頼関係を築き、新たなニーズが生じた時に顧客が声をかけるパートナーとなります。

車輪とキャスターのグローバルサプライヤーであるColson Group（ブランド名：Albion、Shepherd、MedCaster、Jarvis、Pemco、Faultless、Rhombus、Bassick等）はキャデナスの技術により100,000点に及ぶ製品カタログを備えたモバイルアプリをリリースしました。

Colsonの狙いは、エンジニアと意志決定者の業務を簡素化し、デジタルカスタマーエクスペリエンスを向上させ、売上を伸ばすことでした。

モバイルアプリを使うことによりColsonの顧客は、様々なキャスターを素早く閲覧し、欲しい製品を見つけ、100を超えるフォーマット（AutoCAD®、Inventor®、SolidWorks®、Solid Edge®、PTC Wildfire® Creo®、NX®、CATIA®等）でのデータをメールで受け取ることができます。Brad Kish氏（Colson Group USA／マーケティング・コミュニケーションディレクター）はこう述べます。

「私たちのタスクは、当社のキャスターに関する最も適切なコンテンツを、迅速かつ容易に顧客に提供することです。
グループのWebサイトやモバイルアプリに組み込まれたデジタルカタログにより、顧客は信頼できる製品を選ぶだけでなく、実際に購入できる具体的な製品を選ぶこともできます。
3Dカタログのおかげで顧客は時間を節約することができ、私たちは誰とも直接連絡を取ることなく、製品について必要な情報をすべて顧客に提供し、セールスを最適化することができます。こうして私たちのビジネスはより効率的で効果的なものとなります」